家事代行のサービス品質を保証する認証制度
共働き世帯が増加する中で、家事負担はキャリアを形成する上で大きな課題の一つとなっています。こうした中、家事支援サービスの活用は、働く人の家事負担を軽減し、可処分時間を増加させることで、個人のキャリア形成や生活の質の向上に貢献することが期待されます。
家事支援サービスは、掃除、洗濯、炊事など一般的な家事を利用者に代わって行うサービスですが、事業者の規模やサービス内容はさまざまです。このため、事業者の提供するサービスの質を担保し、利用者が安心して事業者を選べるよう「家事代行サービス認証制度」が創設されています。
本制度は、全国家事代行サービス協会が運営し、日本規格協会が審査を行う第三者認証制度です。品質評価は、①家事スタッフが自宅に出入りすることで感じる不安を払拭する「安全・安心」②目に見えない家事サービスの品質の担保③サービスを受けることで心地よさを感じられる「接遇」、の三つの視点から行われます。
認証事業者は現在、約20社あり、全国家事代行サービス協会ホームページで確認できます。今後、本認証を取得する事業者が更に増えるとともに、利用者が認証を参考に効率的、合理的に事業者を選択することでサービスの利用拡大につながることが期待されます。
