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社会医療法人杏嶺会(一宮西病院)

女性登用の推進に課題

社会医療法人杏嶺会(一宮西病院)

一宮西病院は、社会医療法人杏嶺会が運営する愛知県一宮市にある総合病院です。
“街と人が明るく健康でいられますように”という理念の下、地域の救急・急性期医療を担う病院として機能を高め、一宮尾張西部地域の拠点病院として尽力しています。

  • 所在地:愛知県一宮市
  • 業種:医療業​
  • 従業員数:1747名
  • 家事支援サービス提供事業者:株式会社ベアーズ
  • 対応者:人事担当者

今回の事業への参加を決めた要因や背景、その結果について教えて下さい。

私自身が、人事部の中で看護師との関わりが多く、1対1で看護師と面談をする機会が多いのですが、その中で残業や、日々緊張感のある仕事で休まることができないこと、自分の時間を確保することができないことなどが原因で、離職につながることも多くありました。この状況を少しでも改善するような人手定着のための取組ができないかと模索していたところ、ベアーズさんより本実証事業のお話を聞かせてもらい導入に至りました。
実際の利用者からは、「心の余裕ができた」、「子供と接する時間が増えた」という声を聞き、退職理由の一つでよく聞いていた内容であったので、課題としてあった人手定着にもつながるのかなと思います。

社会医療法人杏嶺会(一宮西病院)

家事支援サービスを福利厚生として導入すると得られる効果について教えてください。

気持ちの変化(労働意欲)でいうと、家事支援サービスを利用した社員は掃除してもらえることで、勉強の時間が確保できるようになりました。特に若手の場合、仕事中に分からないことが多いことがストレスになりますが、勉強の時間が確保できることでスキルアップにつながり、ストレスの軽減にもつながると思います。気持ちの負担が減ると、仕事の集中にもつながると考えています。
他の病院には中々ない珍しい取り組みだと思うので、愛社精神につながっていると嬉しいです。

来年度以降、今回の事業のような補助がなくても福利厚生メニューに家事支援サービスを導入するご意向はありますか?

現在検討中ですが、コストの面も含め上長の決裁が下りれば継続したいと思っています。
看護師の採用にあたり人材派遣会社を利用しておりますが、家事支援サービスの福利厚生導入等の取組みにより紹介料のコスト削減等ができるなどの説明ができれば、その削減分を原資として継続導入できる可能性はあると思っています。
職員の働きやすさにもつながり、人材確保につながると思うので、導入していて良いところしかありません。

導入を継続する場合、御社の負担割合についてどのように想定していますか?

導入を継続する場合、利用できる人数をどこまで広げるかによって利用者と病院の負担割合は変わると思います。
病院が全額負担し少数の人に無料で使ってもらうのか、ある程度多い人数を対象にして利用料の一部を補助するのか。
ただ、利用料が時給と同水準または時給以下であれば使われると思うので、そこが自己負担と病院負担の境目になるのかなと感じます。
また、病院としては一定のキャンぺーン期間を設けることで実績ができれば導入を継続しやすいと思います。